
その考え、ちょっと待った!!

賛否両論+新しい意見

愛犬に可愛い服を着せて散歩している飼い主さんを見かけることがあります。その光景をみてどう思われますか?
『ワンコは身体が毛で覆われているから、その上からさらに服を着せることなど必要ない』
このような意見もあれば
『体温の低下を防いだり、散歩中にノミやダニや花粉が身体に付着しないメリットがある』
この議論は以前から行われていますが未だに意見は平行線をたどっていました。そして最近では服を着せることの賛否以外に新たな意見が加わりました。
『ワンコ自身が服を着ることを喜んでいる』という意見です。
愛犬が服を着て喜ぶ理由
ワンコ自身は人間と違って、色の識別力も弱くデザインの良し悪しの感性もありません。可愛い服を着ても人間のようにテンションが上がったり、物事に対してやる気になることもありません。


ワンコが服を着て喜ぶ理由は、我々の想像とは全く違う意外な答えでした。
ご主人が褒めてくれる
愛犬が服を着た瞬間、ご主人は自分のことを『可愛い』『賢い』と、とても笑顔で褒めてくれることがワンコにとって何より嬉しいのです。
そしてその可愛い瞬間をスマホやデジカメで撮影したり、可愛くて身体や顔を撫でてくれるなど、ご主人が自分にとても興味を持っていつもより長い時間ずっと一緒にいてくれる事も喜ぶ要因です。
つまりワンコは『服を着る行為』を喜ぶのではなく、『ご主人がいつもより可愛がってくれる』から喜ぶのです。

注目を浴びたい
ワンコは寂しがり屋な動物です。遠吠えを耳にすることもあると思いますが、あれは寂しさや不安の表れになります。留守番中の飼い犬の遠吠えが聞こえてきたら『ご主人に会いたいよ~』と寂しい気持ちになっているのです。

服を着て散歩に連れて行ってもらったワンコはどうでしょう?すれ違う人々から振り向かれ、『可愛い』『お利口さん』と声をかけてもらえ、さらにたくさんの人間から撫でてもらえるかもしれません。
ご主人以外の人間を怖がるワンコいますが、優しい声で話しかけられるだけでもワンコは喜ぶので、服を着たワンコを見かけたら声をかけてあげてください。
寒さ対策
日本の夏はなかなかの暑さのため、最近ではサマーカットと言われる愛犬の体毛を短くカットする家庭が増えています。
その姿が愛らしく、さらにお手入れしやすいという理由から1年中愛犬の体毛を短くカットする飼い主もいます。特に注意が必要なのが『小型犬』で大型犬より寒さに弱く、その上更に体毛が短くなってしまうと体温調整が困難になってしまいます。
そのようなワンコは、真冬の散歩の際は服を着せてあげると身体の熱を逃がしにくくなる効果が期待できます。
服選びの注意点
愛犬の服を選ぶ時の基準にしてはいけない点
- 色
- 値段
- デザイン
愛犬にとって色やデザインは全く興味がありません。あくまでも『服を着たらご主人が喜んでくれることが嬉しい』という気持ちが愛犬が服を着ることを喜ぶ理由なのだということをお忘れなく。
愛犬の服を選ぶ際の基準にしたい点
- サイズ
- 着心地
- 肌ざわり
- 装飾の有無
ワンコの服を購入する際に、人間と違って『試着が困難』なのでサイズ選びは非常に重要です。そして服を着ることによって愛犬が『ストレス』を感じてしまわないように配慮が必要、また装飾がたくさんついている物は噛みちぎって誤飲してしまう可能性もあるので選ばないようにしましょう。
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さいごに

あくまでも愛犬が服を着ることへの喜びは『ご主人への愛』からくるものです。
服自体が苦手なワンコもたくさんいるので、愛犬が服によってストレスを感じるのであれば、無理強いはせずにありのままの姿に全力で愛情を注いであげましょう。
